2022年12月26日に発売されたジャンプGIGA 2023 WINTER。

ジャンプの増刊号であるこの雑誌には新人作家の漫画が掲載されています。
各漫画の紹介とネット上の感想をまとめました。
- 筋肉除霊 川口勇貴
- 人形のいる探偵事務所 河原光
- 餓鬼ポップパーティ s!on
- バベルプリズン EITI
- 金髪の陰陽師 福地優人
- モーニングルーティン 菰田コトヒロ
- 白髪の舞 頑吟次
- アンダーグラウンドパーティ 古迫河利
- チャイルドフッドドリーム 本城藍斗
- 霊葬エンマ 遠野景彪
- パンダの番だ 守謙
- ヨキの屍 島崎礼一
- ハナ子の初恋、世界を救う 金津まる
- ヴァイキング・ラッコント 南野富海弥
- あずきを飼った 覚丸源太
- あかしあやかし 望月巡
- 噂の上佐野くん 秋山貴志
- 花と死体 不二海
- だっておれ螺旋丸できたから 月島大
- 嘘憑き達 昼越雨
- 6月1日金津貴徳は特に拳が強い。 金津まる
- OWL 葵とら
- 夢喰いバク ダンジョウ
- 曇天を穿つ 柴田将希
- 他のジャンプGIGA感想記事
筋肉除霊 川口勇貴
霊に憑りつかれやすい体質の主人公が除霊を求めて寺に駆け込む。
そこにいたのはプロレス技で悪霊を取り祓う筋骨隆々の女子プロレスラー幽霊だった。

ネット上の感想
100%コメディだと思いきや結構ホロリとくる展開もありつつめちゃくちゃ面白かった
川口先生はやっぱりデカイ女が好きなのかな?w
レッドフード川口先生やはり筋肉好きだな??ムキムキの女性が好きだな???
陰影が少なく、普段は目立たないけど、技かけるときだけグッと盛り上がるのが女性の筋肉って感じがして、こだわり(性癖)全開でとても良かった。
筋肉ちゃんが元気ハツラツだし、錫もジメジメしてるようでサッパリしてると言うか物分りがいいので、全体的にスカッと読める気持ちの良いお話でした。
除霊された側の霊が野次馬になったり、輪廻転生のデザインでダンベルとか持ってるのがツボでした。
やるなら別に男でも良くね?感。顔面は女性で肉体は筋肉ムキムキで意味あんのさ?って感じだよ。
俺の感想
プロレスラー幽霊が嫌みのない爽やかさを持っていて好感度が高い。
受け入れやすいキャラをしているのがとっても良かった。
しめ縄でプロレスリングを作るのが面白くて笑った。
新しく面白い発想で描かれた漫画だった。
人形のいる探偵事務所 河原光
霊に関する調査を行っている探偵事務所は、魂を持った人形により運営されていた。
毎晩悪夢にうなされる少女が事務所にやってきて・・・。

ネット上の感想
女の子が可愛いだけじゃなく、ネズミの悪霊とか姫とか全体的に童話チックで可愛らしい
オチの靴の話好き
くるみ割り人形が戦うっていう発想が凄い。可愛らしいお人形さんが銃持って下僕!とか言ってるの楽し過ぎる。
姫の冠やピアスが星や月になっていて、もしかしてこの人形さんは夜に本領を発揮する子なのかなとか思ったり(人形だし)。
最後、刺繍の靴の謎が気になる感じで終わったのも良かった。
決めゴマの雰囲気が良かった
アクションシーンがもう少し多め・大きめで見てみたかったかな
マリー以外人間がいないのがいまいちかも
子分ネズミかわいい
絵柄も含めて少女漫画誌の方が読者に愛されそうな気もする
俺の感想
ビリル姫がちゃんと人形っぽく描かれているのが良かった。
人形であることがちゃんと伝わってくるから、人形が動いたり喋ったりしている不気味さもしっかり伝わってくる。
逆にその他の部分はパッと見で伝わってこない箇所が多いように感じた。
最初に依頼人が悪霊に関する依頼をしていることや、助手と姫が斬られるシーンなど、読んでいて「あれ?どうなってる?」と困惑して読み返すことでやっと流れを理解できる箇所が複数あった。
大事なシーンはちゃんと大きいコマで描かれているように思うのに、これが漫画の難しい部分だと思う。
構図なのか前後のコマの影響なのか、全体的に流れが掴みにくい印象を受けた。
餓鬼ポップパーティ s!on
真面目でクールなブリ子と、ゆるくて可愛いリリ。
善良な餓鬼である2人が、人を傷つける悪い餓鬼から町を守る。

ネット上の感想
常に屋根の上で戦ってるので、ごちゃごちゃせず、キャラクターのPOPなデザインが引き立ってとても良かった
リリちゃんよりも小さい5歳児の最強みたいなキャラと戦わせたらどうなるのかなとか想像してワクワクしました。
絵柄が浮いてると思ったら最後に向けてあえてだったのね。
途中から手ブラが気になってしょうがない…笑
明らかに世界観に合わないデフォルメ作画は(最近だとサンダー3とか)結構好きなのでリリにはデフォルメ状態でいて欲しかったな。
絵が可愛かったけど話がよう分からなかった
文字関係の表現が斬新、ガヤガヤの所とか
セリフは所々何が言いたいのか分からなかった
最初の2回言ったほうがかわいいはオチにも持ってくるかと思ったらそんなことなかった
キャラの軸がしっかりしてるように感じた一方でちょっと色々と設定が多かった。絵柄と世界観と能力と、、、て感じで情報量が多かったから話も長く感じた気がする。
俺の感想
タイトル通りポップに描かれたリリの絵が魅力的で良かった。
餓鬼はそれぞれ何かに飢えているという設定で各キャラに個性を出しているのも面白い。
子ども扱いされることを能力にするなど、他の点においても作者独自の発想が埋め込まれているのが良かった。
バベルプリズン EITI
囚人が落とされる地中深く開けられた穴「地下監獄バベル」。
ボスを探すため、主人公はその中へと入っていく。

ネット上の感想
「手錠に繋がれていようと神には祈れるんだよ」とか光る台詞が多数
霊魂の設定はよくわからなかったけど、ボスの手紙がめちゃくちゃ良くて、それが主人公を縛るのもめっちゃ好き
巨大な塔の巨大な穴、という設定にワクワクしました。霊魂の設定がもっと生かされていればもっと良かったかな。
最初の数ページで、監獄のこと、選りすぐりの強い奴しか生き残っていないということ、霊魂という不思議な力があること、主人公の嘘を見抜く力、その場の状況や世界観をスムーズに理解させてくれるの漫画が上手すぎる
最下層にはどんな奴がいて、どうやって脱出して、そしてマナは喋れるようになるのか、何を語るのか。続きが気になって眠れないので早く連載してください。
話が難しくて途中でついていけなくなった
目に感情がないキャラは途中で破綻してる感じがした
自分の理解力の問題ではあるけど後半これ何が目的だっけ?ってなることがあった。序盤目的の人探しが早々に達成しちゃったからかな。
主人公の感情のない目を描きたかったらしい。成功している
エンビィの台詞がめちゃくちゃいいんだけど、ざっと読むと「敵がなんか言ってらぁ」になってしまうのがもったいない感がある 主人公があんまり喋らない分、テーマの明示をエンビィが担ってる
俺の感想
1つの設定で終わらず物語に複数の展開を用意しているのがすごい。
それでいて無理やり風呂敷を畳んだ感じもなく、ちゃんと段取りを組んでテンポを損なうことなく描かれている。
個人的には味方側のキャラ、主人公とマナに魅力が感じられなかったのが残念だった。
主人公は強いということ以外にキャラの特色が感じられなかった。
この漫画で一番個性や魅力があるのは敵側のエンビィだったように思う。
金髪の陰陽師 福地優人
悪霊は人のネガティブを好み、そのネガティブさ故に悪霊に憑りつかれやすい主人公。
そんな主人公を助けるため、生粋の明るさを持つギャルの陰陽師が動き出す。

ネット上の感想
ちょいちょい挟まるネタが可愛らしくて面白かった
主人公がコンプレックスに思っていた「ヘタレ」を「思いやり」と表現してくれるひなぴー大好き
陽キャJkの無敵っぷりが出てていいね
怨霊にはギャルが最強ってハッタリ効いてるの好き
主人公が急にポジティブになるんじゃなくて、根暗なままほんのちょっとだけ勇気を出したっていうのがいいですね。
最初の追い払うが祓う的な意味と思って途中からずっと頭に?が浮かんだまま読み進めてしまった
尖りそうで尖らないのは勿体ない
ラブコメと陰陽師要素が今一つ噛み合ってないというかどっちつかずになってる感 陰陽師要素をもっとバカバカしくネタにしたら違ってくるかも
俺の感想
ネガティブな感情が出てきていることと、それにより悪霊が増長していることがしっかり描写されていて作中の設定がセリフだけじゃなく各シーンから伝わってきて良かった。
ギャルの表情から本当に明るいことが伝わってきて良かった。
主人公のキャラはただネガティブなだけでなく、もっと優しさが感じられる描写をした方が好感が持てるしギャルのセリフにも説得力が出ていいんじゃないかと思った。
モーニングルーティン 菰田コトヒロ
どんなことでも一番になりたい主人公。
しかしクラスメイトの女の子が急に自分よりも早い時間に登校してくるようになった。
女の子より早く登校しようと試みるが・・・。

ネット上の感想
顔が好き。行動も展開も好き。
流行してる絶対に遅刻しない方法おもろすぎるw
キャラの表情がよかった。特に焦ってる表情!
意外性があって47ページでもさっぱり読めた。ヒロインが可愛い。
写真がもう少しマイルドなら良かった
序盤の春木の性格は嫌いだからラストがハッピーエンドでもいまいち
こういう積極的な女子大好きだし裏でプチエッチなことしてたのも好きだし、それが見つかって余裕が無くなるのも大好きです。
主人公がジュリちゃんとの関わりによって誰かと一緒に1番を目指すのが好きになって言ったのかなってジュリちゃんが居ない部活のシーンとかでわかるのいいよね。
前半だけなら畸人の奇行を楽しむ作品として面白かったのに後半失速 前半の勢いで突っ走って欲しかった
平和で優しい世界はこの作者さんの強み
俺の感想
主人公とヒロイン、両方に好感が持てる良い漫画だった。
一番に登校したいというこだわりも面白い。なので冒頭からすぐ面白さを感じることができた。
いろんなシーンの描写が面白い。「あとで点棒もらいま~す」のシーンは笑った。
各シーンの描写からセンスを感じる。
表情の描き方もいい。俺的にはヒロインよりも主人公の方が可愛い。
白髪の舞 頑吟次
親を殺した強盗犯を殺すため、超能力者の主人公が囚人として刑務所へ赴く。
しかし強盗犯の1人は誰も殺していないと主張し・・・。

ネット上の感想
マイちゃんもギンガも第一印象はあんまり良くないんだけど、思いやりとか人間らしい部分がじわじわ見えてみて最後には愛着が湧いていた
重要な記憶を思い出すシーンの入り方とその後の大乱闘感がめちゃくちゃ好き
自分の親を襲った集団の1人やのに、横に座って喋りながら作業したりするかな〜?
あんだけ最初復讐心に燃えてたり、自分からわざと務所に入るくらいの度胸があってワクワクしたのに残念
異種間バディ最高だし、追う側から逃げる側になる形勢逆転展開好き。
食堂のくだりからちょっとずつ仲良くなる展開が好きじゃない、恨み憎しみが薄く感じる
3度殺せる機会があったのに殺さなかった、だから大丈夫は勢いだけじゃない説得力があっていい
読者が疑問に思いそうな部分を都度フォローしてたり、鼻血押さえるところとか要所要所のカットが格好良かったりで読んでて気持ちが良い漫画だった
俺の感想
何か裏がありそうなカメレオンの物言いから、物語に潜む謎が感じられて興味を惹かれ楽しく読むことができた。
設定や展開がわかりやすいよう描写されていて内容がシンプルに頭に入ってきて読みやすい。
最後、新しいやりたいこととしてお前を楽しませて黒髪に戻したいっていうところがグッとくる。
気持ちの良い物語だった。
アンダーグラウンドパーティ 古迫河利
殺し屋をやっていた少年。
しかしロボット技術の発展により裏社会の人間もロボットに置き換えられ無職になってしまい・・・。

ネット上の感想
最後の終わり方好きだな。絆がテーマだけど、変にベタベタせず別々に頑張ろうする締め方。
最初トラックにひかれて助けられた時のシェリーの顔、最後まで読むとその表情の感じ方が変わって凄く好き
シールドの雰囲気は好き
終盤なんかハチャメチャに感じた、シェリーを泣かせるなってキレ方もピンと来なかった
作者が描きたいもの・抱えてるテーマがなんなのか今一つ見えてこない
俺の感想
線が汚く見えてまだ作家として完成されていないように感じる。
しかし所々のセリフや構図、展開から溢れ出るセンスを感じた。
若き無職とか逃げて感電させられるシーンとかいろいろ面白かった。
シールドを出してるシーンも立体感が感じられてかっこいい。
しょげてからも尚ずっと叫んでる元気なヒロインも可愛かった。
「せっかく友達になれたのに」のシーンも可愛い。
同じ作家の他の漫画も読んでみたくなる漫画だった。
チャイルドフッドドリーム 本城藍斗
絵を描くのが好きだが絵とは無関係の進路を選ぼうとしている美術部の主人公。
数学教師が忘れていった小説の原稿用紙を見つけて・・・。

ネット上の感想
表現に鳥肌が立った。 二人の世界が交わってる表現が好き
現実との葛藤や諦念が描かれていて、それでも……という内容。心情風景は圧巻。
この世界に残るものをかく二人の成長が良かった
話と絵の厚みが噛み合っててよかったです。お母さんに悪意があるわけじゃない(むしろ家に入ってくるとき足音に気を付けたりする優しい人、描写がさりげなくも細やか)のも好き
「自分の人生を、思いを、大切なものを、この世界に飾っておきたかっただけ」という台詞大好き
最初に描いた絵は選外で、描きたいと思った“大切なもの”の絵は賞取ってたという流れもいいな。
p433の思い出をペンに乗せて書(描)いていく演出もすごく好き
俺の感想
たくさんの展開があって重厚な作品を読んだ気分になれた。
読んでいて自然とキャラに感情移入できる漫画だったように思う。苦悩の描き方が押し付けがましくなかったから?
先生が叫ぶシーンは、ただ正論を大声で叫ぶだけじゃなく先生の過去が絡んでいて個人的な感情も含まれているのが良い。先生自身の「そうあってほしい」という思い、真に迫るものが感じられた。
キャラの好感度も高く、展開も先が気になって面白く、満足感が得られる漫画だった。
霊葬エンマ 遠野景彪
悪霊に対応する警視庁霊葬部。
1人の女性の依頼を受けることになり・・・

ネット上の感想
エンマがもう大好きだもん。 好きな理由:カッコいい強い可愛い優しいアホ
前作同様派手なのはいいね
中盤でいきなりエンマ君呼びで名前出てきて違和感あったので序盤からエンマの名前をもう少し出して欲しかった
p469!!!p469!!!超良い!超びっくりした!怪異の絵が死ぬほど上手いのと、全体的にこの先生めちゃくちゃかっこいい絵を描かれるな…。
p466の主人公の表情、コマごとに変化があって好き。特に1番下のコマはこの時のエンマくんの気持ちを色々想像させられる。
責苦に適応した亡者を使役・管理するのは納得感とロマンを両立していて特に好きな設定。 署名した時点で口外できないのは設定の説得力が増してて好き。結構これで隠すの無理では……?ってやつあるし。
エンマが自分の罪と向き合うために戦っていたり、「罪には戒めを」が最後「功徳には解放を」に繋がったり、設定と盛り上がりの絡め方が丁寧。
「知らずに苦しむより〜」もエンマが言うからこその良さがある台詞で素敵。
俺の感想
地獄の責め苦に適応したという設定が面白い。
悪霊の登場シーンもおぞましくて良かった。
主人公が過去にどんな罪を犯したのか気になる。
依頼人の事情にあまり興味を持てず、悪霊の正体や戦いの行方、事件の顛末にあまり関心を持てなかったのが少し残念に感じた。
パンダの番だ 守謙
地図に載っていない伝説の島にやってきた冒険家の主人公。
そこにはバイクを乗り回すパンダがいた。

ネット上の感想
絵がザ・少年漫画って感じで可愛くって見やすくってよかった。
安心して読める作風というか。だからこそジェシーとモグラがやられてるところは見てて辛かったけど。
パンダに全振りな感じだけど魅力が伝わってこなかった、パンダと島の動物との絡みとかがあれば良かったのかな
モグラがいいね……。 自身の強さに関係なく互いを守ろうとする相棒関係、アツい。
パンダのキャラよりももぐらのかわいさとカッコよさの印象の方が強かったかも笑。4コマとかでその後の2人旅路とか見てみたい。
モグちゃんがジェシーを守ろうとしたシーン、今回のGIGAで1番うるっとしたかもしれない
俺の感想
パンダのキャラが立ってて良かった。少年漫画らしさがある。
ヒロインも色気があって良かった。しかしこの作風で強姦描写があるのは結構エグいように感じて後味が悪いように思ってしまった。
笹茶など、小物が魅力的に描かれているのが良かった。
ヨキの屍 島崎礼一
人間の死体を使役し、闇と戦う屍使い。
兄の死体を扱うも、まともに戦えず無能扱いされる主人公だが兄と共に働けることに喜びを感じており・・・

ネット上の感想
蝕のデザインが黒を基調としていて、更に雷様のシーンではそれに電流の絵が加わってめちゃくちゃかっこよかった
最後の2ページにこの物語におけるマオの答えが集約されているのがとても好き
蝕が存在し死体を利用して戦う暗い世界で、世間含む登場人物それぞれに意見があって、誰が正しいとかは無いけど、兄を信じて明るく生きるマオは素敵だし、兄と一緒にいるから楽しそうなんだなお互いと思うので、二人が200年生きるのを応援したいなと思いました。
キャラデザや服装のディテールは好き
絵柄的に迫力のあるコマが少し弱い いかにも悪そうなドクターが何もなくて肩透かし食らった感じ
最後に頭を撫でてくれたお兄ちゃん、電力切れにならなかったらめちゃくちゃ痛いなでなでになってたんだろうか…www
全体に流れる空気感が、あの世界を生きてる住人でしか理解出来ない倫理観を感じられて面白い。
もう少し見せ方にあざとさが出たら完璧 ここぞという場面を臭いくらいに盛り上げられるようになったら連載いけるわ
歪んだシステムで維持される世界とその歪みの是非を問う民衆の話は主軸にするとクソ重くなるけど、そこに触れながらもマオの話をメインに兄弟愛の話に着地したのは英断。
俺の感想
マオが可愛い。デザインも可愛いし性格のぶっ飛び具合も可愛かった。
兄の死体を前に悲しげな姿ではなく間抜けなセリフが入っているのもキャラクター性が出てて面白かった。
そして眼鏡の子のまともな一般人目線のシーンが入っているのもすごく良かった。
対比が生まれてマオのキャラクター性が増したし、屍使いの苦しみも伝わってきた。
生前のお兄ちゃんも頼もしく描かれているからマオのブラコンにも納得がいく。
屍使いの設定自体も面白かったな。
死んで屍として使われた方がまだ役に立つなど、この設定ならではの価値観・セリフがあるのも面白かった。
舞台や服装から中国の独特な雰囲気・魅力が伝わってくるのも良かった。
雷神みたいな敵も印象に残る。
キャラも良いし設定も良いしで、楽しく心に残る漫画だった。
他の漫画では見ない独特な新しい世界を見ることができている感じが楽しかった。
最後「あなたの少しがまだこの世界に〜」の部分はちょっと泣いた。
ハナ子の初恋、世界を救う 金津まる
地球を侵略しに来た宇宙人に一目惚れした女子高生ハナ子の物語。

ネット上の感想
この先生の持ち味ってどこかすっ飛んでるというか、良い意味で読者を置いてけぼりにする独特なテンションだと思う
扉絵がめちゃくちゃ良い。紙版でみるとインパクトあってワクワクしました。
もっと恋愛的にわくわくしたり思わずにやけちゃうようなのがもっと欲しかった!
全然感情移入できなくてテンポだけ良いから置いてけぼりになった。恋したくて恋する感じ?
扉絵から3号の登場シーン(というか頭の角)がピークだった。その次の宇宙人がイケメンで恋するくだりから共感できず気持ちが離れてしまった
悪くないんだけどメリハリが乏しい
俺の感想
ノリが楽しくてテンポが良かったし各シーンが面白かった。
こういう女子高生を描写しても読んでてウザくなりそうなものなのに、この作者のセンスによって見事女子高生の言動がエンタメへと昇華されているように思う。
面白いからウザくないし、面白いから応援したくなる。
面白いから読んでてストレスにならないし話が入ってくるし、楽しい。
チェンソーマンのような魅力を持った漫画だった。
この読み切りの中で好きな人と離れる切なさや再開の喜び、恋愛の魅力がしっかり伝わってくるのも良かった。
ヴァイキング・ラッコント 南野富海弥
家族を守るために戦い生きるヴァイキング。
ある日、生まれてずっと奴隷として生きてきたヒロインが倒れているところをヴァイキングに発見され・・・

ネット上の感想
読切でここまでキャラがかっこいいって感じれるのは中々珍しい。後半は特に行動の一つ一つがかっこいいと感じてた気がする。ヴァイキングの勇敢さがすごく好きになりました。
ベタだけど熱くて読み応えバッチリでした。後半の見開きよかった。
こういうバトルファンタジー物ってどうしてもゴチャついて読めない…ってなる事が多いんだけど、この作品は凄く読みやすくてびっくりした
キャラが全員ブレずに強い信念を持ってるのが良い
首長のカリスマ性はしっかり感じた。後のキャラは逆に弱く感じた、王が防具なしで戦場に来るのかな
俺の感想
ヴァイキングの豪快な生き様がしっかりと伝わってくる。
最初のシーン「お前の生き様 しかと見届けた」からしてかっこいい。
早い段階から主人公たちのキャラクター性・魅力が感じられて良かった。
ヴァルハラに行きたいという主人公たちの思想も面白くて良かった。
チョンマゲが死んだのは悲しかったし、でも最後まで戦って死んだから幸せだったとも感じられる。
キャラが楽しく宴を開いていたり遊んだりしているシーンは、読んでいるこっちも楽しくなれる描写になっていて良かった。
あずきを飼った 覚丸源太
やたらと下校中に動物を拾ってくる小学生の千晴と、浪人生である兄の恵介は2人で暮らしていた。
ある日千晴が謎の化け物を拾ってきて・・・

ネット上の感想
ギャグとシリアスの緩急の付け方が上手
しゃべり方で破壊神マグちゃんを思い出した
髪型のせいか千晴が大人の女性が縮んだように見える
シンプルで読みやすくてギャップもある楽しい漫画でした。
人外キャラの造形がカッコいい。
俺の感想
軽いノリでストレスなく楽しく読めた。
軽いノリだけど湿っぽいところはちゃんと重く描かれていたのも良い。
千晴はアホっぽくて可愛いし、お兄ちゃんはまともで物語の整理役になってたし、宇宙人は微妙に間抜けで面白かったし、それぞれキャラクターが魅力的だった。
いろんなシーンにインパクトがあったしギャグシーンも面白くて何回か声を出して笑った。
犬が物語に絡んでくるのも面白い。スッキリできる伏線回収だった。
あかしあやかし 望月巡
妖刀で人を傷つける悪人を成敗するため、警視庁「妖刀対策課」の2人が動く

ネット上の感想
抜刀課と妖刀対策課の違いがわからなかった
攻撃を受けるほど強くなるってチートすぎるから何か欠点とか縛りとか入れてほしい
化け物とかじゃなくて人型の敵キャラをこんだけかっこよく描けるのはめちゃくちゃ凄いなあと。思う反面、敵が噛ませっぽくなってしまったのが少しだけ惜しい。
戦闘シーンは1コマ1コマ全部、1回手を止めてじっくり見たくなる程かっこよかったし(p777大好き)、キャラにあった妖刀の描き方とても好きです
絵の華やかさに対してまだ一頁辺りの情報量が少ないのでそこは改善をお願いしたい
俺の感想
最初の戦闘シーンがかっこよくて良かった。
大ゴマのシーンが全部目を引く構図で描かれていてインパクトがあって印象に残る。
あらゆるダメージを吸収・増幅する能力が強すぎて笑った。
噂の上佐野くん 秋山貴志
なぜか自分の良い噂ばかりが流されている転校生の主人公。
その真相には学校一の人気者の女の子が絡んでいて・・・

ネット上の感想
「斬新かつ狡猾なイジメだ」の辺りから、これ、キャラのセリフやノリが面白い作品だぞ…と確信した
色んなことが点と線で繋がる感じが爽快。
絵が可愛いのは大前提で、地味男子×人気女子の王道ラブコメ、かと思いきや展開もあり、コメディ的な台詞回しも秀逸。終盤の展開はお見事。
作品テーマ「噂」を「インフルエンサー」というのも現代的なセンス。
オチが良かった、美少女に無関心なのも前の学校のことを本当に反省してるのを強調してるとも受け取れる
最初に出所さんがあらぬ噂を流し続ける理由が弱い気がした
出所さんがとてもかわいい! だけじゃなく上佐野くんがちゃんと格好良い。1on1ラブコメは男キャラが大事だよね。
俺の感想
各シーン、ヒロインの描写が可愛くて良かった。
実は喧嘩の噂だけは本当だったというのも面白い。
巻き込まれるだけのキャラじゃなく主人公にも個性・ドラマが用意されていたのが面白かった。
花と死体 不二海
死体を研究している魔術師の主人公。
新しく入った弟子には生き返らせて欲しい人がいるらしく・・・

ネット上の感想
すごい読みやすかった。ビンタした方の気持ちもよくわかるなぁ。
10秒でビンタ良かった。
アイディアマンだな。死体をどうこうする能力を、こうやってバトルに活かすとは。
「もう大丈夫です」のコマの間がいい。
俺の感想
ノリが独特で良かった。全体的に可愛い。
ヒロインと先生の出会い方も良かった。ちゃんと先生が大事な人であることが伝わってきた。
主人公のドラマに関しても、一緒にいると楽しいというワードを活用しているのがグッときた。
だっておれ螺旋丸できたから 月島大
螺旋丸が出せるようになったから好きな子に告白しようとする男子高校生の物語

ネット上の感想
切り口の鋭さがエグい
螺旋丸で感情表現する漫画初めて見た
良いパロディで笑った
バカじゃねーの(褒め言葉)。
「螺旋丸」知らなくても概念がわかるようになってるのはうまい。終盤はもはや螺旋丸じゃなくなってるけど。ラブコメとしても勢いがいいし、最後の一コマが見事。
俺の感想
先生が止められてるシーンが面白くて笑った。
他にもいろいろ変なノリが面白かった。
先輩がドキッってしてるシーンが可愛かった。
最後柱の「生徒全員螺旋丸を出そうとするんじゃない」も笑った。
嘘憑き達 昼越雨
孤児院出身の殺し屋の主人公。
ある時急に孤児院にいた頃好きだった女の子の霊が見え始める。

ネット上の感想
シリアスなストーリーと見事なバトル描写。
あんな大立ち回りしといて、殺人の描写がほぼないので意外と読後感良。
2ページ目の注射のシーンは要らなかった。突然生まれたあの能力、注射のせいだと思うじゃん。
思ってた展開を何度も裏切られた。 すごい!
俺の感想
実は殺してなかったという設定が面白い。
銀メダルの伏線もしっかり回収されている。
最後のシーンも、目を伏せるというポイントを使って締めているのがすごく上手い。
6月1日金津貴徳は特に拳が強い。 金津まる
ある日急に女の子に呼び出され、自身が世界を救う人間であると告げられた主人公。

ネット上の感想
何度も繰り返してちんこで世界を守るとこまで見たかったな
この歳で耳かきを彼女にお願いするのは中々レベルが高い奴だと思う
お母さんが主人公を肯定してるのが良かった
少年がウブで一途でひたすら可愛かったのでヨシ!
藤本タツキに影響受けすぎ
俺の感想
主人公が可愛かった。
超感謝してるぜのシーンが迫力があって良かった。
妹の拳が強かったシーンがマジで意味がわからなすぎて逆に癖になる。
OWL 葵とら
透明人間の殺し屋の元に、親を殺された少女が殺人の依頼をかけにやってくる。

ネット上の感想
絵うま!! 細か!! すごい! ただ、細かすぎてちょっと分かりづらいコマがあったかな…
コマ割りや演出が遊び心に溢れた漫画。アクションもゴリゴリで漫画賞作品らしくとても良い。
せっかく良い絵が多いのに全部のコマがぎゅーっとなっててもったいない
1コマにセリフが多いのと背景が濃いから人物がどこにいるか探すのに疲れる。基本的な画力は高いから修正すればすごい伸びそう
ごちゃごちゃしてて読みづらい
俺の感想
ヒロインに目力があって良かった。
「他人様の人生を〜」のところは空白の使い方が上手く印象に残る。
最後の「嬢ちゃんが俺に惚れたら〜」のセリフがかっこよかった。
おしゃれが好きな主人公だから、もっといろんな服装をしているところが見たかった。
夢喰いバク ダンジョウ
悪夢から目覚めなくなった人を助ける退悪夢協会に属する主人公。
ある日、寝たきりになった姉を持つヒロインを見つけ・・・

ネット上の感想
15歳が描いたとは思えない。展開はよくあるが絵が上手い。伸び代が無限大。
15歳かァ。すごいなぁ。武器とか使わずお腹の中の化け物?に食べさせる発想が斬新だし、病夢も一般人の夢で考えられるようなシンプルなデザインで好き
絵が上手いし漫画もまあまあお上手(読みにくい部分がないだけでも偉い) ストーリーや設定はこれから上達するだろう とりあえず本作に対しては「問題何も解決してなくない?」とだけツッコんでおきます
俺の感想
いじめの描写が生々しくて良かった。しかも妹がそれを見るってのがえげつない。
全体的に絵がさっぱりと見やすくて良かった。何がどうなってるか把握しやすい。
主人公やヒロインのキャラクター性があまり感じられず、主人公の特殊能力にも目新しさがなく、この作品ならではの印象がないようには感じた。
曇天を穿つ 柴田将希
生まれて一度も晴天を見たことがない雨女の主人公。
一緒に自殺しようとしていたおじさんが何としてでも晴天を見せてやると言い出し・・・

ネット上の感想
読み終えて涙と鼻水止まらない
青空のシーン、白黒なのに色があって本当に眩しく感じた。おじさんのキャラもおじさんっぽくてとても好きだし会話のセンスも好き。何かパワーを貰えるような素敵な作品でした。
警察やっつけたときのVサイン好き
これぞ漫画、という感じの説得力と感動だった
おじさんの性格や職業や経験がディテールまでよく練られていて説得力があった
俺の感想
良い話だった。
気球に乗ってからのシーンは盛り上がる。ハラハラさせられた。
おじさんの「怖さよりも別の感情が勝ってしまう」のセリフがじーんと来る。考えさせられる。
直霊で警察を足止めするシーンは笑った。
自殺を考えてた2人だから気球に迷わず乗り込むシーンもすごく良かった。かっこいいあのシーン。
おじさんの過去も壮絶。しかもその壮絶な過去が感じられるキャラクター性、セリフ運びをしているから魅力的。かっこいい。
雨女であることの被害が布団のカビとか蚊の発生とか細かい部分まで挙げられていることから主人公が苦しんでいることもしっかり伝わってきた。
そういった細かい部分の配慮も行き届いていることが作品のクオリティに繋がっているのかもしれない。
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前号の感想記事