大阪の下町で繰り広げられるドタバタ喜劇、じゃりン子チエ。
本記事では「じゃりン子チエ」の魅力について紹介していきます。
じゃりン子チエ 全67巻
じゃりン子チエは「漫画アクション」で1978年から連載が始まりました。
終わったのは1997年。19年も続いた長期連載漫画ですね。
単行本は全67巻。また、スピンオフ作品も2巻発売されています。
キャラクターに愛着が持てる
この漫画の1番の魅力、それはキャラクターに愛着が持てることだと思います。
この漫画に出てくるキャラクターは結構ろくでもありません。
働かない父親、賭場の運営者、元ヤクザなど。
「DQN」と叩かれそうなキャラばかりです。それでも読んでいる内に好きになれるのだから本当に不思議です。
「このキャラクターはこういう特徴を持っているから好き」、「意外とこういう性格をしているから好き」という風にギャップなどから好きになるというよりも、キャラの言動を見るうちに徐々に好感度が上がってきて、なんとなく応援したくなってくるんですよね。
主人公のお父さんがとんでもない
こちらが本作の主人公、竹本チエです。

そしてチエの父親である竹本テツがこちら。

この「テツ」が本当にひどい。
博打と喧嘩が好きで、仕事もしていません。
チエの働いたお金で生活しています。
チエもそんな父親のことを「お父さん」ではなく「テツ」と呼び捨てにしています。



子どものへそくりを狙ったり、チエの先生に逆恨みで脅しをかけたり、めちゃくちゃです。
最初読んだときは「よくこんなひどいのをメインキャラに持ってきたな」と思いました。
しかし驚くことに、読んでいくうちにこのテツのことを好きになっていくんですよね。


こんな風にめちゃくちゃやってくれるテツの登場を求めている自分がいました。
キャラクターが生きている
この漫画はテツだけでなく、どのキャラクターも魅力いっぱいです。
その理由はキャラクター1人1人がちゃんと考えを持って生きているように描かれているからではないかと思います。
キャラクターの1人に「ヒラメ」というチエの友達がいます。

ヒラメちゃんは特に人間味が濃く描写されているキャラだと思います。

「チエに嫌われているんじゃないか」と不安に思うヒラメちゃん。
普段軽いノリで進んでいく漫画なだけに、そんな人間らしい繊細な思いが目立ちます。

この漫画はドロドロの人間関係を描いているものでは決してありませんが、時々こういった人間関係の嫌なリアルさを見ることがありますね。

妙に生々しい会話にドキッとさせられるシーンもあります。
暗い方向性の人間味について書きましたが、キャラクターが明るくかわいらしく描かれてるシーンももちろんあります。




そんなキャラクター達がワイワイやってるのが楽しい
愛着の持てる魅力的なキャラクター達が、にぎやかにいろいろなことをやっていきます。



その1つ1つのイベントを見ていくのが楽しいですね。
お祭りで賑わっている様子を見て、自分もウキウキしてくるようなそんな感覚があります。
親戚の集まりでワイワイガヤガヤしているような感覚とも近い漫画かもしれません。
アニメもいいですよ
本作は高畑勲監督によるアニメ化もされています。

このアニメ、絵柄や声優がじゃりン子チエの世界にしっかり合うように作られています。
漫画をそのままの雰囲気でアニメ化してくれていることに感謝を伝えたいくらいです。
漫画とアニメどちらが好きかと聞かれても答えが出せないですね。
現在YouTubeに公式がアップロードしたアニメがあるので是非とも観てほしいです。
まとめ
キャラクターが魅力的な漫画「じゃりン子チエ」。
40年以上前に描かれた漫画ですが、今読んでも楽しめると思います。現に私が初めてこの漫画を読んだのは1年ほど前です。
今の漫画にはない雰囲気、魅力がありますよ。
最後に、私が地味に好きなシーンを貼って本記事は終わりとさせていただきます。
