ジャンプGIGA 2022 SUMMER 感想まとめ

2022年8月5日に発売されたジャンプGIGA 2022 SUMMER。

ジャンプの増刊号であるこの雑誌には新人作家の漫画が掲載されています。
各漫画の紹介とネット上の感想をまとめました。

聖女の血 古味直志

吸血鬼にとって死をもたらす毒となり、また美味となる血液を持つ聖女の主人公。
死ぬ覚悟で吸血鬼に血を吸わせ殺すつもりが、血をひとなめしただけでまずくて飲めないと拒否するグルメの吸血鬼と出会う。

ネット上の感想

吸血鬼と人間の契約というオーソドックスな題材
だけど作家の色が十分に出ていて綺麗に纏まっていた
シリアスとコメディの切り替えの上手さが古味先生漫画〜って感じ

古味先生の描く女の子、笑った顔が可愛いのは勿論だけど、絶望した表情とか泣き顔も良いよね………
46ページの「それで私に優しくしてたってわけ」の一個前のコマの顔、改めて見るとゾクッとしちゃうな

キャラデザ、表情の変化、設定、全てが素晴らしすぎる会話のテンポ(特にコメディシーン)も非常にリズミカルで気持ち良く読むことが出来ました。
最後のページ、ラブもシリアスもコメディも全て綺麗に締めて凄い

敵の小物臭が凄かった
後出しの情報が多いのが気になる


中盤まではすごく良くて、表情も魅力的で、「あーやっぱなんだかんだ言ってうちは古味先生の漫画好きなんやな」ってなれたんですけど、終盤のとってつけたような雑展開(ポッと出新キャラが黒幕って)がとても残念


俺の感想
実は人間と吸血鬼が共存していたり、セリムに主人公を殺す気がなかったりと
前提が覆される展開が多くて刺激を感じながら読めた。

RUKI 暁はむる

困っている人を積極的に助けようとする主人公。
しかし要領が悪く手を出すことで逆に迷惑をかけてばかりいた。
そんな中、超人的なパワーを発揮できるようになるマントを父親から渡され・・・。

ネット上の感想

ポップな絵柄で読みやすい。
お父さんのビジュアルが胡散臭くて笑った

あっと言わせるシーンを描くのが上手だなと思った。
112Pのマントが外れるシーンでヒーローとしての考え方に迷う場面とか。
124Pの2人がマントつけてるみたいになる図とか


伝えたいこともシンプルに伝わってきたのも良かった。
人助けは他人の為でもあるけど人の為でもあるから自分のできる事、やりたい事を信じてやればよい。
それで迷惑になっても自分の満足行く選択を。


マントを使った時の周りの反応にリアリティがなくて共感が出来なかった


アクション描写は生き生きしてて◎
主人公のビジュアルが悩ましいな
この変な眉毛、コロコロとかならいけるかもだけど……


前回の読切と根本のテーマは近そう?
今作ではある程度客観視しながら理想を追い求める父親が出てきたのと、ルキが自分の理想を実現しようとする理由が過去の経験にあることがわかってより感情移入しやすくなった印象


俺の感想
人を助けたい理由が生まれるエピソードに、ゾッとできるような生々しさがあって良かった。
学校でもマントをつけっぱなしで笑われるのがキャラクター性に繋がっていて面白い。
アクションシーンが見やすいしスピード感がある。
車に向かって飛んでいくシーン、川に飛び込むシーンなど。
川に飛び込むシーンは表情もすごく良い。
はいっ!!のコマとかやっぱり誘拐だ・・・!のコマとか所々表情が魅力的に描かれている。

BAT 遠野景彪

異星人から地球を守るため、特殊装甲に適合する人間が日本で3人だけ選ばれた。
適合者の2人が異星人をなぎ倒し活躍する中で、いまいち役に立てない3人目の主人公。
強くなろうと努力するが・・・。

ネット上の感想

少年少女3人組のヒーローで、1人が他の2人に対して劣等感を覚えてるという設定がまず新鮮。
主人公達のドラマはこれぞ少年漫画というアツさ。


敵のデザインめちゃくちゃ良くないっすか…!?
デカい目ん玉がなんか不気味で得体の知れない怖さがあるというか…。
腕に口みたいなのあったり手が胸で交差してたりこのアンバランスさが気味悪くて最高でした。

スーツに関して 着てれば死なないと言うことや適合率云々以外にも補足が欲しい
バトル漫画は能力的に何が出来て何が出来ないのかはっきりしていないと読者が一緒に臨場感を味わえなくなるのかも

ゆにが逃げた理由が初めて恐怖を感じたからなところとか突撃してたダンが最後は作戦立案してたりとか、キャラの細かい描写が丁寧で楽しい


俺の感想
常に恐怖を感じていた主人公だから戦えた展開が面白い。
途中、主人公の努力が否定されるシーンはインパクトがあって良かった。
それに発言者に悪気はないからそんなに後味も悪くない。
基本的にさっぱりしているのが読みやすくてよかった。
BATの3人(特に女の子)がチヤホヤされてる様もちゃんと描かれていて自然と情報が入ってきた。

薬師転々 三品太智

薬彩師(やくさいし)の主人公が、奇病の蔓延する町を訪れる。

ネット上の感想

和風ファンタジーチックな世界観で関西弁のマスコットキャラタマちゃんがいい味出してる。

悪役がかなり胸糞悪いけど、主人公・丹波との思想の対比がきまってたね。
あと麒麟のビジュアルが美麗〜。毛並みの質感とかすごい

登場人物が領主以外全員可愛い。(特に主人公もちもちしてて良かった)だからこそ論破する時や薬を作る時とのギャップが格好良かった。
領主が絵に描いたようなクズでなので、上手くスカッとジャパンしてくれて、主人公の見せ場が更に引き立って見えたので良かったです。


世界観も好き。和風ファンタジーっていいよね。
結晶病の薬キモすぎて絶対罹りたくないなと思いました笑

薬作りってだけだと地味になりそうなところを麒麟の登場シーンなんか派手だし動きのあるシーンもそつがない。

“声が小さい主人公”でキャラ立ては出来ていたけども初めてフツーの声量で喋った時に周りのリアクションが欲しかった

絵がすごい 可愛らしいだけじゃなく領主様はちゃんとキモいし麒麟の登場シーンは綺麗
口下手な主人公がなぜこんなお人好しな薬師なのかを物語の盛り上がりに合わせて2Pで表現し切ったのも見事

敵が7ページも一人で喋り続けるのがくどかった、麒麟の出現条件は何でこれなの?話の都合上以外の理由が考えられなかった


俺の感想
主人公が可愛い。
ゴールデンエイジの唯くんに通ずるものがある。
敵役が病原体をばらまき薬を売って金を儲けるというえげつない手法をとっているのも良かった。
主人公がめちゃくちゃ喋ってビシッと決めた後でドキドキしてるコマが面白かった。
最後、薬を研究するシーンはスピード感があるし口を半開きで汗を流している描写が
本当に苦労しながらがんばって作業を行っていることが伝わってきてよかった。

大予言パラドクス 阿崎瑞季

地球が滅ぶ予言を聞き、力を持った宇宙人たちが英雄になるため、地球を救いにやってきた。
しかし予言の日付、5月21日には何も特別はことは起こらず・・・。

ネット上の感想

太陽人フラーモさんのキャラかなり好きだな………
目つき悪いからちょっと怖そうだし言葉遣いもぶっきらぼうだけど、実は面倒見いいのあざとい。

技名、太陽の独占(ソル・モノポリオ)カッケェ

吹き出しがキャラの形になってたり、フラーモさんのピアスが若い頃、今、救った後で変わってたりとか細かい拘りが楽しいし可愛い。

台詞のノリが好き。
「キロトンパンチだな」とか「地球人はアホなのか笑」とか「俺に燃やせないアルコール~」とか。


冒頭の大予言からの脱力展開が楽しい
この雰囲気をを作品に組み込めていたらなー
まだちょっと急いてる感じがあるので、もうちょっと作品に鷹揚さが出れば最高


地球滅亡の予言が宇宙でも話題になり、地球人を助けて英雄になるため宇宙人が地球に来たけど滅亡の日は来なくて無職の宇宙人になってしまった
この設定の時点でもう面白い のにお話もちゃんと面白くて滅亡の予言もこんな格好良く活かされたらそれは最高ですよ


俺の感想
地球を救いに宇宙人が集まるという設定が面白い。
生まれ故郷じゃ活躍できてなかった宇宙人ばかりが集まるのもリアリティが感じられる。
他にも、危機感が感じられない地球人など所々に現実感のある描写が見られてよかった。
猫のばあさんが良いキャラしてた。

Ghostwriter 里庄真芳

幽霊が見える売れない小説家の元に、同じく幽霊の見える編集者が現れ、共に怪奇殺人事件に巻き込まれることに。
編集者はこの出来事をネタに小説を書けと言い・・・。

ネット上の感想

怪異モノだけど優しい読後感で良かった。

一応、心霊要素はあるけど幽霊達がコミカルに描かれてて全然読みやすかったです。

「未知のものより理解されない方が怖い」

幽霊って存在を認識して欲しくて人を脅かすっていうよね。
読者も一緒にトンカラトンを徐々に理解していくのが楽しかった。


ワトさんが霊を指す時、「人」と表現してるのも好きだな。(人の生前、人の気持ちとか)
あと除霊グッズの名前が「散死浦ノ札」なのも好きすぎるwww
“ghostwriter“というタイトルも、ホラー作家って意味と、幽霊の人生の代弁者って2つの意味があるのかなと深読みしてみたり~…


磨けば光りそうな作品だと思いました
人物造形が型通りで今一つ面白みに欠けるのと、読み切り設定なのとがちんまりしてて勿体なく感じる


話の本筋を通すために無理やりギャグにしてる感じ

ヒロインのデザインがめっちゃ好き。

トンカラトンの絶妙なゆるさと取材開始以降の雰囲気は好き
トンカラトンを知って共感する部分とかとても良かったけど、『紅葉の棋節』と同じで導入の主人公の見せ方とか細かいノリで損しそうな部分は残ってて残念


俺の感想
読み返してみると、作品のテーマが「理解されないほうが恐い」というフレーズで最初に登場していることに気付いて感心させられた。
実は編集者が解決策を持っていたことも面白い。
編集者が主人公に目を付けたきっかけがちょっと弱いように感じた。他の作家と比べて特別優しさが感じられるエピソードでもなかった気が。
ラストで、最初に出てきた幽霊を使って主人公の進歩を描写しているのがかなり良い展開だと思う。

UNSEEABLE 田口貴大

ファンタジーの世界を妄想するのが好きな主人公だが、周りに引かれることを恐れ、自分の好きなことを隠して生きていた。
そんな中、自分にしか見えない妖精が助けを求めにくるも、周りに嫌われることを恐れ動き出せずにいて・・・。

ネット上の感想

ファンタジーな部分(次元食獣とか妖精リーピィ)と、現実寄りな部分(クラスメイトから悪意ある眼差し向けられる描写)の配分がアンバランスで、独特な読み味

迫力あるシーンの絵がうめぇ。
特にたましいのシーンは少年に魂が宿った感あってめちゃ好きです。
最後友達が助けに来るシーン泣いちゃった(人外と少年の友情に弱いので…)


クラスメイトの子を不気味にかくのがうまいなと思った
ちゃんと、うわ!こいつ嫌い!って思える


よくある展開っちゃその通りだけど引っかかることなくスラスラ読めるのは見せ方がそこそこ上手いんだと思う
超画力で描けたら圧倒されるんじゃないかなという予感もある


キャラが生きててめちゃくちゃ良かった!
リーピィが設定語るな返ししてくるのとかまにむらくんが最後まで理解者にならないのとか
警察に見つかってからの心情描写もぞわぞわする

ヒーローになりきれないと思わせてから別次元の友達が助けてくれて「なんだ救われちゃったな」で終わるのもこの話らしくてとても好き

ちょっとめんどい友達が最終的に変に仲良くなるんじゃなくてちゃんと(?)友達じゃなくなるの好き。


俺の感想
夜に大声を上げるのをためらうシーンは生々しく、恥ずかしさがすごく伝わってきてよかった。
電気が点いていることを確認するシーンも良い。
序盤の妄想は、主人公が”たましい”を持っていたから見えていた本当のモンスターということ?
でも妖精に触れて驚いたりしてるからやっぱりただの妄想?

飛鳥馬杏介くんは 生明生成

天才が集う高校に所属し、その中でもぶっちぎりに優秀な主人公。
生徒会長になるべく選挙に臨むが、応援演説が必要となり意外な欠点が明かされる。


ネット上の感想

キャラの魅力でぐいぐい引っ張っていく漫画なんだけど、意味深に入れられてた蕎麦をもぐもぐするシーンが山場でのギャグに繋がったり、触覚触る癖がオチになったり、小技が効いてる。

飛鳥馬くんは兄達に出来損ない扱いされてるし、佐井さんは借金背負ってるから、結構重々しいところもあるんよね。
でも終始コミカルなノリだから愉快な気分で読めたな。

主人公の好感度が高いのが強い。
女の子の喋り方があんまり女っぽくないのも好きだったりする。


2人とも実は暗めな背景を持ってるけど(主人公は飛鳥馬家の兄との比較だったり)
常にユーモラスに話が進んでくから明るい気持ちで読むことが出来ました。


佐井さんがいつ敵から話を持ちかけられたのかが分からない
あとは全部良かったと思う
名前を髪飾りにするイカれっぷり好きだし 起承転結の結の部分で伏線?を回収するのも好き


デフォルメのきいたキャラの表情がコロコロ変わる所が良かった。

佐井さんが応援演説の時も割とドライなままなのとギャグに繋げててちゃんと面白いのは新鮮だった
ラストで好きじゃないのが嘘だと見抜いても空気を読まずに押すんじゃなくて、わかった上で勉強を教えるって応援側に回るのもちゃんと飛鳥馬くんらしくてとても好き


俺の感想
キャラ、絵、話、どれも安定していて読みやすかったし退屈しなかった。
ヒロインの「~なのかい」っていう口調が独特で可愛い。
告白するシーンはギャグとしても面白いし恋愛描写としてもグッとくるダブルで味が出てる良いシーンだった。
なんとなくダンガンロンパ味を感じる。

ハンマー 相川誠

街に現れる怪物を、個人で退治している主人公たち。
怪物に対抗するために人体実験などを行っている公式の団体から仲間になれと誘われ・・・。

ネット上の感想

演出の力が強い。
441ページで見たことないコマ割りの仕方してて、意欲的なことしてるな〜って思った。
岡田さん胡散臭いな……って読んでたけど普通にめっちゃ良い人でびっくり

441Pのコマ割り、お互いの意見が覆い被さる感じが良き。
他にもこの人ならではのコマの配置が独自の雰囲気を作っててとても印象に残りました。

アオイを想う気持ちと恐怖との複雑な葛藤が色んな漫画の表現方法を使って表してて素晴らしかったです。

殺して埋めるのところと挟み撃ちのとこは笑った
バイクで救出するシーンがどうなっているのか分かりにくかった
キャラ的な可愛さは感じたけど絵的な可愛さはあまり感じなかった


展開や設定のわりに健康的な印象が強い
作者の内面に闇深いものはあまりないのかも(否定的評価ではないです)
明るくて健康的というのもそれはそれで大事な資質なので伸びて欲しいなあ


隊長さんがとてもいいキャラ
前作のお姉ちゃんだったり、こういうポジションのキャラがとても格好良くて好き
心情と空気感をコマ割りと演出で魅せてくるのが大好き


隊長さんが嫌味なキャラになりそうと思ったけど協力的な良いキャラだったの良かった。


俺の感想
設定がどっしりと詰め込まれた重厚感のある作品だった。
それ故に文章をしっかり読まないと設定が入ってこなくてスラスラ読めないところはあった。
個人で戦っていると保険が下りないなどリアリティある問題を出してくるところが面白い。
ここは安全だからのシーンや、コマが入れ子構造になっているページなど演出が面白い場面がたくさんあるのも良い。
隊長さんが偉い立場になったことで物事が解決できるという、パワーじゃなく人間ドラマ的な部分が決め手となる展開も新鮮味がある。

生物兵器の君へ 吉野マト

親がおらず、生活を保障してもらう代わりに怪物と戦うための生物兵器となった主人公。
孤独に戦う日々の中、同級生の1人がいつも心配してくれていて・・・。


ネット上の感想

作品全体からうっすら漂う退廃感と閉塞感が好み。

男女のもどかしい関係性と、怪獣VS美少女のSFバトルを一作で味わえてお得。

本当に女の子可愛いし、端正で美しい。
髪の毛の柔らかそうな感じとか睫毛の生え方とか……透明感あるけどどこか危うげな佇まいとか……

この人の描く女の子ほんと綺麗で可愛いよね。
その分内容が鬱々してるから爽やかだけど不穏な後味を味わえる。


506pの一筋の涙に色んな感情こもってるのが伝わってきました。
北見くんだけに見せる表情が可愛ですね。


主人公が感じてる理不尽を 男の子が言語化して代弁してくれるのが気持ちよかった

絵が上手い漫画も上手い
だけど作者が抱えてるテーマと作品の設定とか方向性がちゃんと噛み合ってない気がする……



俺の感想
いつも何かと理由をつけて助けに来てくれてる北見くんが優しい。
洗い物がたまっていることから主人公の精神状態が読み取れる描写が良かった。
背景がしっかり描かれていて、フィールドや立体感が感じられる戦闘シーンがしっかり描かれている。

椿姫和歌集 峯内一新

1人の姫が世への恨みを綴った「椿姫和歌集」。
和歌は形を成して魑魅魍魎となり世に蔓延っていた。

ネット上の感想

1ページ目から世界観に引き込まれた作品でした!
和×妖もの怪異の世界!

妖とか怪異に関係するお話だいすきなので一瞬でハマり込んでしまった…
舞台が昭和

雰囲気大優勝漫画。
3階の絵の描き込みが凄くて画面拡大してまじまじと見てしまった。

和歌の負の部分を食べるとか自身が上の句という存在であるとか発想が面白いなと思いました。
ちょっと分かりにくい部分があったけどオシャレな雰囲気と世界観で全然誤魔化せるのでOKです


怪しい空気感の物語にベストマッチな絵柄と台詞回し
1人から生み出されナンバリングされた化物たちって王道設定を和歌に絡めて、オチでは和歌だからこそできる解決法を見せてきたのも見事
「私が腹に戻しましょう」もお洒落で好き



俺の感想
魚の骨をアップにしているコマに目を惹かれた。
他にもパッと見で印象に残るコマが多いように思う。
「一度腹から出た言葉は死なない」というセリフが印象に残って良かった。
喉仏の下りは序盤を読み返してみたくなる良い仕掛けだった。

悪魔祓いの動因 式号ヨスズ

悪魔が蔓延る世界。
悪魔祓いである主人公が、行方不明者が続出している村へと赴く。


ネット上の感想

主人公もヒロインも少年が大好きそうなキャラクターで少年漫画読んでるぜ!という感覚になる。
587p、シンプルにめちゃくちゃかっこよかったです。


主人公くんは悪魔に侵入された過去があるっぽいから主人公自身の背景がもっと見えると嬉しいかな。
(過去編やって欲しいね)


読切ではあんまり見ないロジカル能力バトル! 主人公の行動原理もいい感じ

説明台詞多くて読んでるうちに冷めてしまう
設定は感じ取らせるもので実況中継するものじゃないよー


所々分かりにくい、やれやれ系クール主人公って盛り上がりにくいと思う、釘が空中停止してたのと釘にマイナス溝が入ってたのは謎


俺の感想
ネイルガンを武器にしているのが新しくて良かった。
ナイフにお守りがついているのも目を惹かれるデザイン。
人間の中に階級を作る悪魔はマジで悪魔じみてると思うので、文章だけでなくその描写があればすごくインパクトのあるシーンになっているように思った。見たかった。
母親のセリフもかなりえぐくて良いと思う。

伯爵トンネル 和邇

人間から隠れて生きている吸血鬼のカップル。
しかし不慮の出来事で離れ離れになってしまい100年の時が過ぎた。
そんな中、吸血鬼の男の元に元カノにそっくりな吸血鬼ハンターの人間がやってきて・・・。


ネット上の感想

絵柄もそうだし、話のテンポ感とか会話のテンションとか唯一無二な感じしますね。
ずーっと画面暗かったけど、最後の方では白く(明るく)なってるの良い!夜が明けたんだなって

ヒロちゃんは最後刺した正体に気がついて無いのかな。
途中、同世代が結婚したり子供の頃の夢とか叶えちゃったりしてるのに自分は何してたんだというあるある感情を思い出してなんかこう、ぶわぁ…となってしまった。


独特ながらほろ苦く爽やかな後味のお話だった

吸血鬼ものはよくあるけど既視感がなかったのすごい。

離れ離れになった同胞の元恋人が人間と結婚して子供残して亡くなってたりの状況に対して落ち込んだり動揺したりが人間味あって読者が感情移入や共感するポイントあるし孤独で哀愁あっても前向きなエンド

結局ヒロと伯爵かどうなるのかを描ききらない手法と朝の雰囲気で終るのはいいが、描ききらずに終るならもう少し何か手応えが欲しかったかな


俺の感想
最後主人公が生きてて嬉しかった。
ヒロに刺されるシーンはいろいろと感じることがあって心を動かされる。
ヒロが人間に追い詰められるシーンも吸血鬼の子どもであることが利用されていて構成としてうまいと感じた。

異世界TAXI EITI 

異世界転生した者を、元の世界に連れ戻す仕事をしている主人公。
ファンタジー世界に転生し、魔王を倒しに行く直前の勇者の元へ赴き・・・。


ネット上の感想

着眼点が秀逸。異世界モノをそういう切り口で描くか
ただ、異世界TAXIってタイトルからイメージできる内容とはちょっと違ったな

青森出身の勇者っていうのがまず面白い。
そのまま終わるんじゃなくて最後のオチで更にオトしてて最高でした。
「アタシがぶっ飛ばす!」ネキの勢いが異世界感あって面白さを加速させてくれて好きです。
「世界はそんなに狭かねぇ」この主人公が言うと凄い説得力だね笑


絵上手〜〜〜っ
異世界転生前の主人公がリアルで良かった


異世界転生に新しいギミック入れておしまい、じゃなくてお話もちゃんと面白い
あなたの異世界生活はここが限界って台詞がとても好き

オチが予想外すぎて面白い。2段階ある感じなのは珍しくて良かった。


俺の感想
異世界転生者を連れ戻すという設定がかなり面白かった。
バックトゥザフューチャーかよって思ってんのは俺だけだろうけどというセリフも面白かった。
転生者の仲間がちゃんとファンタジー世界の住人らしいセリフや立ち回りをしていて、転生者や主人公との温度差が感じられて良かった。
正直、最初の10数ページを読んでるときはめちゃくちゃ面白くなりそうだと感じていただけに、後半の展開に新鮮味などが感じられず個人的には拍子抜けしてしまった。

ツナ缶 原作:鴨ノ橋あられ 作画:脇肋。

綺麗な水がほとんどない荒廃した世界では、人間が水になる現象が発生していた。
水になりかけている男の子と、水を求める少女が出会う。


ネット上の感想

ポストアポカリプスっぽいSF。
起きてる事態はかなり深刻なんだけど、少年少女達の会話劇がユーモラスで2人の関係が進展していく様が丁寧に描かれていて良い

背景の描き方めっちゃ好き。
かつては文明が栄えてたんだろうけど今やもう見る影もなくて…。
車が積み重なってゴチャゴチャしてる絵良いですね…。
ラストの見開き2ページしばらく眺めちゃった

731pの安心したような顔がとても印象に残りました。
生きるって悲しいね。でも1人で生きるってもっと残酷だね。


ネズミの時は飲料水を守るって感じだったけど犬の時はツナ缶投げてたし愛着から行動したように感じた。
1番の見せ場を最後に持ってくるのもお見事でした。
リュックに人との思い出を詰めて背負ってこれからもこの子は生きてくんだなぁ。


聞いたことのない衝撃的な設定で開始早々興味を持てた
モノローグを使わずに世界観を表現したり セリフを使わずに感情を表現したり “漫画が上手い”と思った


人が消えてしまうのは悲しいことだけど、人を飲んで生きていくことが悲しいこととは限らない

希望が見えないのがスッキリしない、最初のコピペはトランプの札が一枚減ってて欲しかったしナツのペンの持ち方は下手くそであって欲しかった


俺の感想
段々と愛情が築かれているのが読んでいて感じられる作りが良かった。
わかりやすい1シーンだけで説明的に描いているのでなく、読んでいて自然とそう感じられる描写になっている。
最後水になる前のシーンは読んでいてドキドキしたし、名前を書いて見せるシーンは可愛らしくも悲しく胸に来る。
読み進める中で段々とキャラクターへの好感度を上がっていく良い漫画だった。

愚者の目 原作:独楽。 作画:西野彬秀

金がないため、妹と別れて暮らすことになりそうな主人公。
そこに盲目の絵師が現れ、共に熊の出没する山へ登ってほしいと頼まれる。
報酬は高いが、熊を相手に自分にできることはないと感じる主人公。


ネット上の感想

線が太くてハッキリした絵柄。説話っぽい世界観にマッチしてますね。

779ページで縦にコマ分割して現在と過去を同時に見せてるの面白い

お団子の説明があまりにも上手だったので読んでてお腹が空きました笑。
何も出来なかった少年がなんでも出来ると知るお話。
それを教えてくれたのが絵師の盲目ってのが良いね。
桜の中で燃える竜の絵が本当に綺麗でした。


龍のくだりの小説のような語りから見開きまでのあのシーンは忘れないと思う

妹周りの話、主人公の内面、絵師の話とテーマが錯綜してて掘り下げ不足になってる
もうちょっと刈り込んだら読み切りにぴったりだと思う


序盤は西野先生の淡白な絵柄と演出が微妙に噛み合ってない気がしてたけど、そこからのギャップで侘助が銃を構えるシーンと龍の見開きのインパクトが跳ね上がっててめちゃくちゃ良い
特に桜のシーンは素晴らしかった



俺の感想
火事の中で見た龍の絵がとても美しかったシーンが良かった。
危険な状況で美しさに見とれる異様さが逆に生々しく感じる。
絵師が主人公を選んだ理由が、主人公の言葉で龍を説明してほしかったからというのもかなり良い設定。
声を聞いていたら団子を食べていた過去を思い出したというのもグッとくる。

ボーイミーツガールミーツボーイ 阿久津ナオキ

恋人が事故に遭うまでの数時間をループしている主人公。
なんとか恋人を助けようと努力するもうまくいかず、恋人本人に事実を打ち明ける。
すると恋人自身も過去にループを経験していたらしく・・・。


ネット上の感想

全編ほぼ会話劇のみで進行していくのに読ませる力があってすごい。

コマの見せ方が映画っぽくて、演出にすごくセンスを感じた

2ページ目からすぐに興味が持てた
読み返した時に、結構文字多かったんだなと気付いた
だけど初見でスラスラ読めたのは 見やすいコマ割りと絵のおかげだったのかも
緊迫感のある状況とそこで語られる2人のゆるい思い出との対比が良かった
オチも最高

金玉で救えるタイムリープがある。

本当に話は面白いから藤本タツキの絵柄から抜け出してほしい


俺の感想
事故に遭って死ぬわけではないことが上手いことミスリードになっていて騙された。
シンプルな線で描かれていて読みやすい絵だった。
最後のやり直していいですかのセリフが上手い。

KOROSIYA 獄辻円盤

殺し屋の主人公が、殺したターゲットの子どもと共に暮らすことになる。
最初は子どもを鬱陶しく思う主人公だったが・・・。


ネット上の感想

王道の良さがよく分かってるな

うさ耳ミミちゃん可愛すぎた

新人としては過不足なくまとまっていると思うけどまだ小粒
テーマでも設定でもいいけど何か飛び抜けるものが見つかったら一気に化けるかも


猫キャラ人気だろうなと思ったら予想通りだった。
サブキャラ魅力的に描けると物語がすごく活性化するから多分この作家は売れるだろう


よくある筋書きなんだけど、テンポとか見せ方とか雰囲気がちょうどいい。
悲劇的すぎず、軽くもなく、多分猫さんの存在とこの漫画の立ち位置自体が同じような場所で、本当にちょうどいい心地よさを与えてくれる。


俺の感想
スクリーントーンの使い方がおしゃれで良かった。
猫の人が良い人だったのも面白い。
猫の人の言う言葉が、女の子を1人にするなという意味だったのも、読んでるこっちも勘違いさせられたし真意として納得できるもので良かった。

助けてハッちゃん! 陽風穹

片思いの苦しさで心臓が体から離れてしまう病気にかかった主人公。
片思いのままだと病気が進行して死んでしまうこととなり、想いを叶えるため行動を起こし始める。


ネット上の感想

設定は異色だけど内容は真っ直ぐなラブストーリー。血液の表現好きですね。

完成度は低いがこういう一癖あるアイデアを思い付いてちゃんと形に出来るのは◎
一歩間違えると思わせ振りなだけのサブカルクソ漫画に堕す危険性はあるけど、現段階ではまだ爽やかさが上回ってる 瑞々しさが失われてからが勝負かも


アイデアが異質でテーマも重いのにちゃんと爽やかで面白かった
血と心臓の性質でそれぞれのパーソナルの性質を表現するのもいい


作者さんは海外の方だそうで驚きました

ちょっとついていけなかった。
けど攻撃しようとしていたのでなく離れてほしくなくて黒いツタを伸ばしてた描写と、それに気付いたハッちゃんのところは好き。琴くんは愛され方を知らないから愛し方がわからなかったんだと思う。


情報量が多すぎた。設定は好き。

俺の感想
男の子も心臓が出てる展開に意外性があって良かった。
告白シーンで終わったのがさっぱりしてて良い。
ヤバイお母さんのキャラがリアルで味が出ていた。

金曜ミッドナイト・トーキング ヤマノエイ

好きな子に好みのタイプを聞くと、ラジオ番組のハガキ職人である「うなぎポテト」くらい面白い人と答えられた。
好きな子を振り向かせるため、ラジオ番組にネタメールを送りうなぎポテトを打ち負かそうとするも・・・。


ネット上の感想

主人公の内面のぐずぐず具合が等身大の高校生像って感じだった。
キャラクターがみんな生き生きしてる


面白いのは確かだけど作品世界にすんなり入れない感じがあって、それは主題であろう創作論は芸人との交流が主軸になっててヒロインがあんまり要らんせいかも
最後に大物面で出てこられても……バランスが取れてない感じがある


お笑いラジオ番組を普段聴かない分、こんな世界なのかとワクワクした。
作者さんお笑い大好きなんだろうな。


ラジオ番組を聞きたくなる漫画だった


俺の感想
なんか爽やかさのある気持ちのいい話だった。
主人公だけでなく芸人の方にもフォーカスが当たっておりそっちのエピソードも興味が持てて読んでいて面白かった。
メールが読まれずラジオを嫌いになるのは共感できるし、そのあとの怒鳴られるシーンもバッサリ言い切っていて不快感がなくスッキリしていた。
メールが読まれるシーンはかなり気持ちいい。

チズと魔剣 永井おと

妖魔を退ける魔剣を拾った小学生の主人公。
寝ている間に魔剣が体を動かし妖魔を倒す。


ネット上の感想

面白いけどまだ藤田和日郎の影響が顕著すぎる
なので気長に独自色が出てくるのを待ちます


人と関わりを持って感動してる魔剣が可愛かった 見開きかっこよかったけど、なんで剣が大きくなったんだろう

素朴な少年漫画らしさが良い。が魔剣のキャラが弱く、主人公との色分けができていないのでもうすこし個性が欲しいところ。

魔剣の性格もさることながら、チズの屈託のない優しさと正義がまぶしい。
今時この手の価値観を持ったキャラは中々出てこない。


リスペクトを交えつつもっとオリジナリティを強調する作風になればすごい作家になりそう
ああいう作品を描きたいんだ!って熱意はすごく伝わってきた

俺の感想
小さい子どもが魔剣の力で強くなるのは意外と新しいように感じて面白かった。
友達と帰宅しているシーンと妖魔を倒しているシーンが続いている場面が面白い。
魔剣を拾うだけでなく、魂が入れ替わるという2段目の展開が用意されているのも物語に広がりが感じられた。
主人公も魔剣も良い奴でさっぱりした気持ちで読むことができる。
化け物に飲みこまれるという恐ろしいことを行った主人公が勇気を出してがんばったことが伝わってきて良い。

ホールマン 守謙

いじめられて不登校になった主人公が、様々な穴にワープできるようになる「ホールマン」となる。


ネット上の感想

まず読者に「え、何?」って思わせる導入。アイデアと勢いが良いね

1ページ目からの破壊力が半端ない。
編集部がザワついたのも納得。
「穴があったら入りたい」でここまで話膨らませられるのか…。


2代目を探してた理由、ハルトが選ばれた理由とか気になった

穴から色々出てる絵面が面白かった。もう1話くらい読んでみたくなった。

面白いけど一瞬で終わった


俺の感想
どんな穴でも利用できるというのが能力ものとして広がりがありそうで面白そうに思った。
能力の肝が「恥」というのも新しくて良い。
でもせっかくなら主人公をめちゃくちゃ恥ずかしがり屋にするなどした方が良かったのではないかと思った。

おじいちゃんの足 内田陽太

大好きなおじいちゃん(身長2m)が死んで毎日泣いていた主人公(身長150cm)。
学校で好きな子ができて生活に光が見え始めるも、その子の好みのタイプは身長が高い人らしく・・・。


ネット上の感想

1084ページのおじいちゃんの足が!!って叫んでるコマの躍動感半端なくて草

キワモノ過ぎるネタと勢いからちゃんと感動に持っていってて引いた すごい
好きになったきっかけが後にフラレる理由の前振りにもなってる丁寧さもある


お盆の季節にピッタリの作品ですね()おんぶする事で合体できるの面白かった。
面白題材ながらもしっかり主人公くんの成長物語に繋げてるのさすがだなと思った。
絵が凄く丁寧だなという印象。


短いながらに主人公の成長がちゃんと感じられるのすごい。

読みながら古屋兎丸の作品が何故か頭をちらついた
今作自体は小粒だけど作者には何かありそうな……


俺の感想
なんかすごく笑いながら読んだ。
テンポが良いし各シーンにインパクトがあって面白い。
「おじいちゃんの足が欲しい」と喚くシーンは勢いがあって笑った。
おじいちゃんの足が消えるシーンもなんか面白くて笑った。
おじいちゃんの顔が映ってめちゃくちゃかっこよかったシーンもなんか笑った。

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