関ジャニ∞の音楽番組「関ジャム 完全燃SHOW」。
2023年2月12日(日)に放送された「坂本龍一特集」の内容について概要をまとめました。

坂本龍一特集 概要
企画概要
坂本龍一さんにアンケート形式の質問を行い、その返答をゲストのミュージシャン3人の解説と共に見ていく内容でした。
ゲスト
・清塚信也
・江崎文武(WONK)
・ちゃんMARI(ゲスの極み乙女)

トークテーマ
・坂本龍一ヒストリー
・坂本龍一がプロの質問に回答
各トークテーマ内容
坂本龍一ヒストリー
坂本龍一さんのアーティストとしての歴史を振り返る内容でした。

東京藝術大学への入学から1978年のソロデビューなど、6年ぶりのアルバム「12」が2023/1/17にリリースされるまでのことが映像と共に振り返られました。
坂本龍一がプロの質問に回答
ゲスト3人からの質問に、坂本龍一さんがアンケート形式で答えてくれた内容が紹介されました。
坂本さんは質問に対し、全部で15,000字以上の回答を記してくれています。

その回答の一部を以下に記します。
Q.西洋人的でも、東洋人的でもない音楽を作ることについて

西洋人的でも、東洋人的でもない曲を作ることに関して、海外に移住したことは何か自身に影響を与えたのかという質問に対して坂本さんは
移民の国であるアメリカに移住したことで多様なバッググラウンドの人と接し、それが楽しく刺激になり知見が広がった。
戦場のメリークリスマスのサントラはそういうものにしようと設定して生み出した。
何人でもないコスモポリタン(国籍に左右されない人)でありたい、地球のどこでも暮らしていける人間になりたいと10代の頃からずっと思っていた。
と回答されました。

また、楽曲「Merry Christmas Mr.Lawrence」では、ワイングラスの音がサンプリングされて使用されていることも解説されました。
クリスマスの雰囲気を出すための音らしいですが、ベルを使うと西洋的になる、梵鐘を使うと東洋的になるとのことから、あえてワイングラスが用いられいるようです。

この世に「良い音」と「良くない音」の区別はあるか

坂本さんが最近の楽曲に環境音、自然音を取り入れているとした上で、世の中に「良い音」と「良くない音」の区別はあるのかという質問でした。
これに対して坂本さんは
ものすごくある。
人間の作った音はあまり良くないものが多い。
自然が作った音には、あまり良くないものは多くない。
特に、日本中で決まった時間に流れるチャイムのような音は最低。
以前アフリカに行ったとき、静かな自然の中で車の音がバリバリと入ってきた。
エンジニアや設計者はモノ作りにおいて、自然と調和する音作りを考えていない。
と回答しました。

これまでで一番苦しかった時期はいつか

これまでで苦しかった時を聞かれたことに対しては、
映画「レヴェナント:蘇えりし者」の楽曲作成には苦労し挫折を味わった。
最初のガンの影響で、普段の自分にできることができなくなり作業が遅れ、仕事がたまり手に負えなくなった。
自分の実力を100%発揮することができず、今も悔しく、苦しい体験だった。
と語られました。

最新アルバム「12」に込められた思い

最新アルバム「12」に込められた思いは何かという質問に対しては
思いは込めていない。
ほぼ100%自分の為の曲。
病院で入退院を繰り返している合間に作った曲で、その時の心と身体の状態がそのまま出ている。
元々あまり思いを込めて曲を作ったことはない。
日記を書くように、音で日々の記録を行っている。
と語られました。
その他の質問
他にも以下のような質問の回答が紹介されました。
・坂本さんの曲のポップさは意識して入れ込まれているのか
・売れることを目指した音楽作りについてどう思うか
・映画音楽の作り方で意識していること
・日本のポップスのミュージシャンがこうなってほしいという思いはあるか
・人工知能(AI)と人間の対峙についてどう思うか
・作曲家ではなくピアニストとして活動する考えはなかったのか
・曲が浮かぶのはどんな時か
・気分転換にすること
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