「膵臓がこわれたら、少し生きやすくなりました。」という漫画を読んだ。
アルコール依存症になり体を壊したエッセイ漫画。
永田カビが酒に依存した理由は様々な罪悪感、ストレスから逃れるため。
特に過去のエッセイ漫画を読んだ母親が悲しみから泣いてしまったことにショックを受け、それからフィクション漫画に着手するも思うように結果が出ないことにストレスを感じていたらしい。
これを読んで思ったのはやっぱりこだわりや執着は恐ろしいということ。
永田カビはフィクションで成功したい、フィクションで成功する自分でいたいというこだわりや執着を持っていたのだろう。
だからそれが達成できないと病む。
自分のこだわりによって苦しめられるはめに遭ってしまった。
もしも永田カビがそういったこだわりを捨てて「別にいいや」の思考で生きていれば酒におぼれることもなく日ごろのストレスも軽減できていたのではないかと思った。
しかしそういったこだわりから生まれた紆余曲折があったからこそ今作が生まれたわけで。
永田カビにとって、比較的ストレスが低い生活を送ることと、生活に支障をきたすストレスを感じながらも作品を生み出せること、どちらが幸せなんだろうかと疑問に思った。
1回目の入院を描いたエッセイ漫画の感想記事