利己的な遺伝子を読んだ

「利己的な遺伝子」という本を読んだ。

生物の繁殖について、1体1体の個体ごとではなくその中にある遺伝子単位に視点を当てた解説が記されている本だった。
生物は遺伝子が操縦する遺伝子のためのロボットに過ぎないというようなことが書かれてあった。
世の中には生殖機能を持たない生物(働きアリとか)がいて、そういう個体にとっては自分と同じ遺伝子を持つ兄弟やいとこの利益につながる行動をとることで自分の中にあるものと同じ遺伝子のコピーが増える可能性が高くなり得となる。
生物の利他的な行動は遺伝子にとっては利己的な行動であるということが書かれた本だった。

自分の中になかった発想や知識がいろいろと語られていて面白かった。

特に印象に残ったのは本の中で定義されていた「ミーム」という概念。

遺伝子は自分のコピーを増やすけど、それと同じように人間の文化も人間を伝って情報としてコピーが増え続ける。
この文化をミームといい、宗教の慣習や歌のメロディ、歌詞などがそれに当たるらしい。

遺伝子と同じように、情報が伝わる過程でコピーのミスが生じて突然変異のようにオリジナルから少しずれたものが伝わり、それが主流になることもあるという話も面白かった。
「確信犯」とか「役不足」みたいな意味が誤解されやすい言葉などがそれに当たるのではないかと思う。

ミームについて考えてみると、意外と長きに渡って生き残っているものがそんなに多くないように思った。
ここ数十年間で爆発的に流行った名曲や名作映画だって今の若い人たちには知られていないことが多い。
最近はインターネットで情報が伝わりやすくなったことで逆にどんどん新しいもので上書きされて既存のものが消えやすくなっているのかもしれない。
今めちゃくちゃ流行っているものも思ったより短い期間で廃れていくのだろうか。

そう考えると何百年に渡って生き残り続けている「桃太郎」とか「竹取物語」のような昔話の生存力は半端じゃない。
更に何千年単位で伝わり続けている宗教に関してはもうすごすぎてよくわからない。

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