スイッチ版のニューダンガンロンパV3をクリアした。
ネタバレあります。
まず絶対に書きたいのが、第1話の主人公交代劇について。
これが個人的に素晴らしかった。
赤松ちゃんに対して序盤からいろいろと違和感があったんだよね。
女主人公だったり、これまでの平凡寄りの主人公と比べてキャラが強かったり。
その違和感がまさか主人公交代への布石だったとは・・・!
しかもそれにより、今まで操作してきたキャラが事件の真犯人になるというどんでん返しも発生。
1話の犯人は絶対に最原だ!と思いながらプレイしていたらまさかの赤松ちゃん。
素晴らしい流れ。
1話をプレイしてる途中、さすがに3作目ともなると新鮮味も驚きもなくなるんだなと舐めた態度でプレイしていたら見事にその感覚をぶち壊してくれた。
本作を語る上では個人的にこの第1話が絶対に外せない。
しかも赤松ちゃんが良い奴すぎる・・・。
ただ意外性があるだけじゃなくて、キャラを下げない、むしろ上げる真意があってのどんでん返しだからすごく気持ちいい。
最原と同じように、最初から最後まで赤松ちゃんへの想いを抱きながらプレイできた。
しかも実際は赤松ちゃんは人を殺してなかったんだよね。
その真相も憎い。
そもそも第1話の殺人をラストで覆す展開自体が熱すぎる。
めちゃくちゃ良かった。
そしてもう1つ、この作品を語る上で外せないのがやっぱり最後のネタ晴らしだろう。
俺はプレイ前から「ダンガンロンパのオチはひどい」ってそれとなく聞いてたから、いい具合に心の準備ができてて助かったと思う。
もしもあれを何の前情報もなく不意打ちでやられてたら正直かなりきつかっただろうな。
あの捻くれたオチはダンガンロンパらしさがあるし、新しい試みとして面白いとは思う。
ただ個人的にはやっぱり嫌だった。
何が嫌かって上述してる第1話への感動などが全部台無しになってしまうこと。
せっかく熱い気持ちになれたのに、「それは全部茶番劇でした」って製作者側からはしごを外されて単純に悲しい。
しかしまぁそれは置いておいて、やっぱり総合的にすごく良いゲームだった。
強烈で魅力的なキャラクターと先が気になるストーリー。
こんなに夢中になってゲームをプレイできるのは幸せだね。
あと何気にめちゃくちゃ良かったキャラが王馬小吉。
途中までは鬱陶しく感じていたけど真相を知ると実はかなり熱い立ち回りをしていた事実に好感を抱かされた。
絶望的な外の現状を知った上で孤独に戦い続けていたとは。
その胸中にはどんな感情が渦巻いていたのだろうかと思いを馳せられる。