流浪の月を読んだ

「流浪の月」を読んだ。

ネタバレあります。






面白かった。
あんまり感想を書く気になれない。
この胸中にある感情を無駄に掘り返して汚したくない気分。

だから端的に書く。
更紗と文がくっついてくれて嬉しい。
終盤、実は文もずっと更紗を求めていたことがわかったときはすごく嬉しかった。
更紗を家に招いたことにも文の人生の流れがあって、子どもたちが帰った後の公園で更紗を見ていろいろなことを感じていたことがわかるシーンはめちゃくちゃ熱かった。
文が更紗を家に招いたり、更紗をじっと眺めていたことにはあんな真相があったとは・・・。

更紗が文に伯母の家でされていることを告げるシーンとか、文が更紗に過去を告白する前のシーンとか、読んでて涙が出る場面も多かった。
暴力を受けた更紗が文を眺めているときは「気付いてあげてほしい」と強く思えて、そして本当に気付いて声をかけてくれたからすごく嬉しかったし安心した。

面白かったな。

作中で一番共感したキャラは悲しいことに亮くんだった。
亮くんはどう考えてもダメな奴だけど正直その心情はめちゃくちゃ理解できる。
愛情があるゆえに憎しみが芽生えてしまうこと、憎しみが愛情よりも強くなってしまう矛盾。
好きな人が自分に振り向いてくれない、自分から離れていくことが許せない気持ち。

なんて悲しい。
亮くんはめちゃくちゃ小さい人間なんだと思う。
それを物語の中で客観的に見て自分もそうなのだと強く認識させられた。

安西さんが「本人の意思は関係ない。スイッチが入ったらあいつらはそうなっちゃう。病気なんだよ。」って言ってたのは読んでてものすごく笑った。
本当にその通りだと思って。

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